スパイスいっぱいの伝統菓子を探して10

2019年 11/28

 

 日本のクリスマスでもすっかりお馴染みの

 

『シュトレン』はドレスデン生まれ…

 

1329年日本では鎌倉幕府が滅亡目前の頃

 

ドレスデンでは主教さまが、町のパン職人達

 

に組合をつくることを許可 そのかわりに、

 

「税金を収めること」と、「毎年クリスマスイブ小麦粉で作った細長いパンを貢ぐ

 

こと」を課しました。

 

そのパンこそ今に続く『シュトレン』というわけです。

 

今回の旅ではその『シュトレン』取材も実現しましたょ。  

 

    Otte Jürgen Bäckerei  

 

店内では この柔らかい笑顔のOtteさんが待っていてくださいました。

お話をシュトーレンの歴史に戻しますね…

 

1491年 ローマ教皇からバターの食用許可書が公布され、シュトレンにバターを

 

加えることができように… その後砂糖やミルク、ドライフルーツも加えられて

 

ドレスデンのシュトレンは風味よく、滋味豊かなものへと進化…

 

1730年 マイセン磁器を誕生させたアウグスト強王は、クリスマスに1.8トン

 

ものシュトレンを注文! 専用の釜を造らせ巨大シュトレンを焼かせたんですって!

 

そして24000人を招いたパーティーの最後にふるまったの!

 

強王さまは全てにおいてスケールが違いますね〜

 

 そんな歴史がありますから、ドレスデンの人達のシュトレンへの思いは半端ない!

 

『ドレスドナー・シュトレン保護連盟』が存在し、厳しく審査 それも抜き打ちで…

 

伝統製法にのっとり、焼き上がりの出来も良し!とお墨付きをあたえられると

 

その証として、商品にシュトレンズ イーゲルの金色シールを貼ることが許されます。

 

Otteさんによると、20点満点のうち

 

16点に満たないと、不合格

 

Otteさんのシュトレンは「限りなく

 

20点に近い19点…」だったそうで、

 

彼が持つシュトレンにはその証として

 

『シュトレンズ イーゲル』のシールが

 

金色に輝いています✨。   馬にまたがるのはアウグスト強王さま!

 

彼の胸元にもシュトレンズイーゲル

 

が!…

 

本当に晴れがましい認定なんですね。

 

その本家本元シュトレンの製法につき

 

ましてもじ〜っくり細かにお話をいた

 

だきましたから、今後 特設ぺージを

 

開設して、ご報告!のつもりです。  お楽しみになさってくださいね。

 

Otteさんはドレスデン近郊でパン屋さんの次男として生まれ、1980年 20歳で

 

パンマイスターの資格を取得 その後…  西ドイツに亡命 トルコに至り、パン職人

 

として過ごし、2003年ドレスデンに戻って、以来17年

 

今では8人の職人さんと、22人の定員さんを率いて奮闘中 ・ ・ ・

 

ゆったりと明るい店内を背に語る優しいこの笑顔に至るまでの人生色々エピソードを

 

もっとお聞きしたい…の思いでした。

 

でもね、彼 毎朝4時起床でお仕事開始!なんですって。

 

ですから、お引き留めしてはいけません。

 

貴重なお話をた〜っぷり ありがとうございました。

 

お店の情報はこちらをご参考に…

 

 

 

左はケシの実ペーストを練り込んだ『モーンシュトレン』こちらも人気!

 

右のハート形のパイ❤️… 豚の耳をイメージしたもの!だそう な〜るほど😊

 

持ち帰ったシュトレンは12月末 東急セミナーBEたまプラー

 

ザ校にて開催の講座でもお楽しみいただきました。

 

モーンシュトレンは二子玉川校の皆さまと…

 

Otteさん「美味し〜い」のお声と笑顔をたくさんいただけまし

 

たょ。 ごちそうさまでした😊