子供の頃 絵本『ヘンデルとグレーテル』のページを
めくり、しわくちゃ迫力の魔女はさておき、
森の中にある『お菓子の家』に甘〜い夢を膨らませた
ものでした。
スパイスに興味をもって、そのお菓子の家の壁がスパイス
いっぱいのパンでできていたことを知り、2度目のときめ
きがよみがえりましたょ。 資料を集めて調査開始!
中世の頃から作り継がれたそのパンは、進化し
つつも、基本のスタイルを残したまま、
イギリスでは『ジンジャークッキー』、
フランスでは『パン デピス』
デピス=スパイスという意味なんです!
ドイツでは『レープクーヘン 』『ペッパークー
ヘン 』『プリンテン 』など各地で固有の
呼び名をもらって、今なお 健在!
材料、製法に地域ごとの個性を主張しつつ、大切に作り続けられていることがわかりました
ご存知 スパイスは体によい効能をたくさんもっていますから、このスパイスいっぱいの
パン 中世には薬屋さんで売られていたんだそう…その頃はベーキングパウダー(膨張剤)
なんてありませんから、『麦の粉』と『蜂蜜』を混ぜ、『スパイス』を加えて型作り、焼く
… 瓦煎餅も顔負けの硬いパン?だった…
それが、今ではこんな可愛らしくデコレートされて…しっとりしたパン菓子に進化 成長!
写真はドイツの西の端 アーヘンの町で作り続けられてきた『プリンテン 』です。
ハリネズミちゃん 大きめですから、その1枚に、葛根湯1包に負けない量のスパイス
(生薬)が入っているかもしれませんね。
ドイツの東の端にあるプルスニッツ の町には、1588年以来焼き続けられた『ペッパー
クーヘン 』があります、「ペッパー」は胡椒のみならずスパイス全般をさし、「クーヘン」
は「お菓子」の意 こちらは、甘みを甜菜糖のシロップでつけるようですょ。
材料は小麦粉と各種スパイスと甜菜糖のシロップと鹿角塩という昔から使われる膨らし粉
のみ…
かくして
アンティーク好きの私はお菓子のアンティークにも魅せられてしまったようで、
思いはヒートアップ🔥 「 実物に会って、食して感じたい」の思いが数年かけて熟成され、
イザ! プランニング3ヶ月
スパイス菓子のルーツを求めてドイツ各地そしてフランスはアルザスを巡ってまいります。
✈️