大阪の夜

さて、「大阪を味わう」…夜の部も充実でしたょ。 

 

みなみのBar『勘十里』 http://bar-country.com/

 

こちらの店主さまが夫が在籍する自転車サークルに所属されており、

 

「仲間と連れ立っ行ったんだけど、いやぁ〜 さすが…」と聞いた時から、

 

私も是非連れてって!

 

その〝是非〟がようやく実現したというわけです。

 

扉の奥は『勘十里』として経た年月が凝縮したしっとりと濃〜い空気感が漂って…

 

二代目マスターと、写真におさまり店を見守る先代の思い入れが伝わります。



先ずは「アマッレットを使って お願いします…。」


このアマレット:Amaretto は杏の種子の核を主原料に作られるリキュール


杏の種の核は粉末にすると『杏仁霜』とよばれる白い粉末になって、杏仁豆腐の風味


付けにも使われる中華ではお馴染みの素材なんですょ。


もともとの〝杏好き〟に加え、ちょうど杏の実が熟して甘い香りを漂わせる頃を意識


して?のリクエストでした。


ウイスキーと割ったのをいただくのは始めてでしたが、杏の香りを活かしつつ、大人


テイストに、かつ 喉をなめらかに落ちていく素敵な1杯目:スタートとなりました。



そして お次は… 「モヒートを」


キューバから種を取り寄せ、栽培されているというミントの葉の健康優良ぶり 


見事でしょ !


香りも口当たりもしっかりしていて、こだわりがいがあるというものです。


清涼感たっぷり 爽やか〜 

当日当夜は夫と娘と私3人で『勘十里』集合ね! のハズだったのですが、


2杯目を美味しくいただいている頃 娘から「まだ仕事中…」のメールが


それを良いことに 「では3杯目を!」


いよいよ 期待の「アブサンお願いします」


このアブサン:Absinthe 4月のスパイス講座でもとりあげた『よもぎ』を主成分に


したリキュールで、元々は修道士が薬酒として作ったそうですが、歴史を騒がせ、


話題にこと欠かないツワモノ


どのように提供してくださるのか…期待していたんですょ ♪

本場フランスから持ち帰ったというボトルには妖艶な女性? 


羽があるようにも見えますが… 


一口飲めば、こんな艶かしい女性の幻影が見えてくるって…???


Strong68度ですもの 素直に納得  


アブサン専用グラスに注がれたその液体は薄い緑色を帯び、


グラスにアブサンスプーンを渡してその上に角砂糖を置き、アブサンを滴して湿らせ


着火 ミネラルウオーターを注いで消火し、アブサンスプーンでよく混ぜて…という


正統派クラシックスタイルでいただきました。


グラスの中が次第に白濁していくのも一興


私には女性の幻影は現れませんでしたけれど、納得のアブサンショーとなりました。


よいお酒は悪酔いしない : ホントですね


足取りしっかりで歩いたみなみの夜はエンドレス!?


水掛け不動にご挨拶をして、法善寺横町へ…


狭い路地ながらコテコテとは隔絶された別世界


どののれんも期待を誘う佇まいで、ツウ:分る人が楽しめる処


私は? それなりな歳ではありますが、まだまだ 大人修行の道半ば 


これからに期待?でしょうか…