Pepperkake  ペッパルカーケ

ノルウェーのクリスマスもゲルマン系ノルマン人の民間信仰にもとづき冬至の日を中心に行われていたユールの祝祭と、900年頃伝わったキリスト教のイエス・キリストの降誕祭が融合して今に至っています。

そんなノルウェーのクリスマスシーンを彩るスィーツは、ジンジャークッキー の『Pepperkake ペッパルカーケ』をはじめとした焼き菓子7種…こちらは7種類用意するのが慣例で、種類などに制約はなく、 各家庭の伝統により、お好みにより、とにかく7種類がお決まり。

そしてもう1品はマジパンのリングタワー『クランセカーケKransekake』です。「Kranse」は王冠、輪、花輪「Kake」 はケーキを意味する言葉 こちらは、クリスマスに限らず、結婚式、憲法記念日「ナショナル・ディ」などお祝いや記念日に作られる伝統菓子で、クリスマスにはサンタクロースやリボン、憲法記念日には小さな国旗など、お祝い事にちなんだデコレーションが施されます。ちなみに「ナショナル・ディ」にクランセカーケを飾るノルウェー国旗の3色は、白は雪の白、赤は夕日の色、そして青は氷河の青だとか…

ローマジパンを大小サイズの違うリング状に焼き上げて、大きなものから順に積み重ねて作ります。

正式なクランセカーケは18段積んだもの!

その作り方は、

① アーモンドの粉末(:アーモンドプードル)、薄力粉、砂糖を圴一になるまで混ぜておき、卵白を泡立てて作った「メレンゲ」にさっくり混ぜ込みます。

② ①を絞り袋に入れて、大小直径の異なる円形の型に絞り出して焼き上げます。

③ 一番大きなものを下に、順番にサイズを小さくしながら積み上げてピラミッド型ににするのですが、各リングの接着も兼ねてアイシングで1枚1枚に波形を描くようにデコレーションしつつ作業を進めます。型はクランセカーケ専用のものを使うと簡単で美しく仕上がります…

*レシピを文末に添えますので、参考にしてください…

       Pepperkakebyen ペッパルカーケ・ビーエン

北緯60度にあるノルウェー第二の都市ベルゲンは、周囲を山と海に囲まれフィヨルド観光の玄関口として、世界中から観光客が訪れる街です。

 

1217年から1299年までノルウェーの首都であり、13世紀後半からはハンザ同盟都市となり、ハンザ商人の活動拠点として外地商館が置かれました。

交易が盛んだった時代を忍ばせる旧市街の倉庫群ブリッゲンをはじめ市内のそこかしこに長い街の歴史の痕跡が残ります。   

                  以下の映像by bergen-in-winter 

ハンザ同盟はヨーロッパ北部の経済圏を支配した都市同盟で、中世後期の12世紀頃に生まれ、14世紀に最盛期をむかえます。

港に向かい、三角屋根の建物が並ぶブリッゲン地区 「ブリッゲン」はノルウェー語で「埠頭」を意味し、ドイツ人商人たちの居留地でした。彼らが事務所を構えた木造建築群も今では商店やレストランとして地元民や観光客で賑わっています。↓

干し鱈の輸出で発展したベルゲンは、ハンザ同盟解体後もノルウェー北部の貿易独占権を維持し、繁栄は18世紀まで続きました。↓木製のたらの干物の彫刻と干し鱈

そのベルゲンで1991年から毎年開催されているのが『ペッペルカーケ・ビーエン』世界最大のジンジャーブレッドシティの祭典です。

毎年クリスマス前の時期になると、地元の子供達やベルゲンで活動する企業などがこぞって手作りのジンジャーブレッド ハウスをつくり、このイベントのために提供します。若干変動するとはいえ、毎年展示される数は2000前後

何千人ものボランティアがペッパーカケビーエンの建設に参加して、ベルゲンのメインストリートであるトルガルメンニンゲン通りに設営される大きな白いテントの会場内には小さな家から地元のランドマーク、電車、車、ボート、国際的に有名な建物まで、あらゆるものが見つかるジンジャーブレッド ワールドが創り上げられます。

さあ『Pepperkakebyen』の文字が掲げられた白い大きなテントの中へ入ってみましょう…

それぞれの作品を手がけた子どもたちの名前も添えられ、赤い帽子を被っている妖精ニッセやサンタクロースの人形がカタコト動き出しそう…

会場内には子供向けの大きな滑り台が設置されたり、大人が休憩できるカフェスペースも設けられ、家族で楽しむ…イベントのコンセプトを感じることができますね。

ジンジャーブレッド ハウスを会場に持ち込むのはイベントが開催会される1ヶ月程前

そこからイベントスタッフによって一つ一つが会場に設置され、ライティングや装飾品を追加して街としての命が吹き込まれます。

会期は毎年11月中旬から年末まで…入場料は1000円程度 収益は福祉施設や救援組織に寄付されます。

ベルゲン ジンジャーブレッドタウン概要

名称:Pepperkakebyen

公式HP: http://www.pepperkakebyen.org

ベルゲン市内Festplassen フェストプラッセン公園で開催されるクリスマスマーケットで振舞われるのも『ジンジャーブレッド』!

ジンジャーブレッド タウンはベルゲンのみならず、同じくノルウェー内で 映画『アナと雪の女王』の舞台になったことで話題を集めた街スタヴァンゲル Stavanger 、世界最北の街の1つハンメルフェストHammerfest、北海に近いハウゲスンHaugesund、フリドリクスタッドFredrikstad、ボードー Bodø  さらにアメリカに移り住んだノルウェー系住民たちによりミネソタ州ダルースDuluthでも催され、年々華やかさを増しているようです。

             クランセカーケ レシピ

《材料 》

卵白          8個分

アーモンドプードル  400g

薄力粉         50g

粉砂糖        450g 

溶かしバター     10g分

強力粉         適量

*粉砂糖のうち400gは生地に混ぜて、50gはメレンゲを泡立てる際使います。

*絞り出し袋 … 丸の金口(先の直径1~1.3cmくらいのもの)を合わせます。

*アーモンドプードルの一部をココナッツ粉末に替えると風味が変わって楽しめます

《作り方》

① 型に「はけ」を使って溶かしバターを塗り、強力粉を振い、余分な粉は落しておきます。
② アーモンドパウダー、薄力粉、粉砂糖(400g)を合せ、3回ふるいます。

③ ハンドミキサーを使って卵白を泡立てます。白っぽくなったところで②で残った粉砂糖50gを3回に分けて入れ、角がピント立つまで泡立てます。

③のボウルに②でふるった粉を3回に分けて入れ、スパチュラ(木ベラ)で軽く混ぜます。

   …卵白の白色と生地の茶の色が均一な色になるくらい…混ぜすぎに注意します。

    生地をすくい上げた時、「ポター」っと落ちるくらいの柔らかさが見極めです。

⑤ 生地を絞り袋に入れ、型に搾り出します。

⑥ 200℃に余熱したオーブンで5分、その後160℃で12分~17分程焼きます。

   焼きあがり後は完全に冷めるまで型に出しません。温かいうちは生地がもろく、崩れやすいので、注意して…

⑦ 冷めたら型から出して、大きいものから順に重ね、パウダーシュガーをふるいます。

⑧ アイシングを作り、デコレーション 兼 接着します。

粉糖150gをふるってボウルに入れ、溶いた卵白1個分を加えて、スパチュラで練ります。…途中レモン果汁を数滴加えながら硬さを調節してください。

リングを大きい順に置いて、接着とデコレーションを兼ねて波のようにアイシングを絞り、重ねて、タワーにしていきます。

クランセカーケの型…国内で通販されていたサイトがなくなってしまったようです。

以下のAmazonサイトから取り寄せることができそう…ご参考まで。

 

https://www.amazon.com/Norpro-3273-Nonstick-Kransekake-Norwegian/dp/B0001LVGX8?th=1